昨年の12月1日設定したこの実験。
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こんな感じで冷凍解凍後の髭(右)と生の髭(左)を刻んで詰めていった
3ヶ月経つと、餌はほとんど食べられほとんど堆肥に置き換わり、ミミズも明らかに成長している事をイメージしていた。また、その程度の差がはっきり出ているだろう(冷凍餌の方がしっかり食べられみみず君はより成長している)と思っていた。
結果は、ところがどっこい!だった。
まず、2月初めに報告した途中経過では
どちらのみみず君も、ウェットな下の部分に集中してきわめて顔色よく育っていた。
瓶の外からの判断では、どちらも20匹の子供&青年ミミズを投入したが、狭い観察小屋で他に餌を与えられなくても十分元気に育つと判断された。
ただ、外からの観察ではどちらの観察小屋ともに育ち方の差はなかった。
これがその時(2/2)の写真だ
それでは、設定からほぼ約3ヶ月経ったのでチェックしてみることにする。
途中水分補給した効果で上の乾燥した部が少し減っているようだ。
どちらのみみず君も乾いている上の方まで顔を出しているのは、下の方に餌がなくなってきたためか?
もちろん下の方にもみみず君は居る。
それでは御開帳。
まず真ん中にそれぞれの髭を集めた。両端にみみず君を集めた。
やはり右側が冷凍後のものだ。
瓶の上の方が箱でも上になるように髭を広げている。
上の方はさすがに乾いていた。その部分は当然堆肥はない。
また、水分の足りているところはとても環境良さそうで、髭自体が優れたベッドと考えられる。それなりの堆肥も混じっているが、予想より多くの髭の繊維も残っている。
3ヶ月でこれだけ食べられずに髭の繊維が残っているという事は、やはりツクネの髭というものは繊維がとても硬くてしっかりしているため食べるのに時間がかかるのだろう。
という事は、みみず君の寿命などをチェックする長期実験のベッド材としては非常に適しているのではないかと考えられた。
次にみみず君をアップしてみよう。こちらが冷凍後の髭に居たみみず君
そしてこちらが生の髭に居たみみず君
ん!どちらの群ともに3ヶ月にしてはみみず君が余り育っていない。
大人ミミズに成長したものは全く認められない。
予想は冷凍後のツクネの髭をベッドにしたみみず君はかなり大ききなっているはずだったのだが。
やはり食べた餌の量が少なかったためであろうか?
どうやら、ツクネの髭のベッドではミミズは元気にはしているがミミズが大きく成長するには不適という事だろう。
あと一点、みみず君の数だが、左は19匹、右は17匹で、全体で1割減った。
僅かではあるがこの3ヶ月間に死んだミミズがいるということだ。
この要因は分からない。
環境に問題がなくてもうまく育たないみみず君も出てくるのだろう。
現在。別の観察小屋で寿命実験をおこなっているが、幼少期に自然死亡がある事は頭に置いておく必要がある。人間であれば幼少期の死亡も平均寿命に関係してくる。
ただ、ここはみみず君の話。
みみず君の寿命実験では幼少期の自然死亡には目をつぶろう